技術書典15
技術書典15は、技術に出会える"お祭り"です。
オンラインは2023/11/11-11/26で、オフラインは2023/11/12(日)で池袋サインシャイン展示ホールD、で開催されました。
自分は、オンライン/オフラインの両方に参加しています。
技術書典15までの準備
サークル参加に至るまでは、↓のブログに記載していた。
mzryuka.hatenablog.jp
それにしても...
仕事のストレスで数ヶ月全くアウトプットする気が起きなかったのに、技術書典にサークル参加していたから新刊は書こう、って思えたのだけは、自分を褒めてあげたい気分。
1ヶ月間、"学びながら執筆する"を少しずつでも実践できたのよねー。
頑張った、自分。
執筆したLibebook超入門に関してのあれこれ
執筆した「ElixierへのいざないLivebook超入門」だが、執筆中も執筆後も色々と小さなトラブルが発生していた。
その辺りの内容は、Elixirのアドベントカレンダーの記事にまとめた。
qiita.com
技術書典15オフラインへの出発3時間に気づけたのは、不幸中の幸いだったのだろうか。
それとも、"ひき"のなさから発生したのだろうか...
オフライン当日(会場移動)
浅草橋にあった"ラボ"*2があったときは運搬は比較的楽(車を出して、在庫の本を一式で運んでくれた)だったのですが、"ラボ"に在庫を置いとけなくなったので、自宅にキャリーバッグに入れて移動。頒布したい分だけ持っていくと重くなるし、頒布できないと帰りも重いし。
オフライン会場
前回は諸事情によりスポンサーブースを回っていたのですが、今回は特に何も計画していなかったので比較的のんびりと過ごしていました。
頒布状況については、、、まぁ、後述の「頒布部数/売上」をご覧ください。
結論、頒布数は微々たるもの。
いや、弱小サークルにとっては、部数が出ている方なのだろうか。正直わからない。
サークルに立ち寄られたり、立ち読みされる方はいたのですが、"頒布"にまでは繋がらなかったケースが多かったです。
"話"はするんですけどね。話が一方的なのかな。
「領収書」の失敗
技術書典15から、領収書機能がつきました。領収書をWeb上で発行してくれるとのこと。
オフライン会場の"簡単後払い"で購入しても出せるとのことから、会社の上司に頼まれた某冊子を購入して"領収書を発行"して、後から会社の経費で落とす、、、と言うことを考えていたのですが、、、結論を言うと、できなかった。
理由は簡単、自分が買った他の本も、領収書の金額に混ざっていたから。
オンラインが単品決済だったので失念していました。オフラインの簡単後払いは、購入したもの全てを一括、になるのでした。
いや、よく考えれば当たり前かー。
結局、電子版は自分が持っているので、"寄贈"って形で物理本は上司にあげました。
打ち上げ
前回の技術書典14につづき、今回もひっそりと少人数で打ち上げ。
今回は、サークル「ブライトシステム」のさっぴー川原さんと、オフライン会場近くの"かぶら山"で、軽く打ち上げ。
実に居酒屋チックな食事でしたが、これはこれで、満足でした。
オンラインの状況
前回、前々回に比べると、正直頒布数の伸びが悪い。
ぶっちゃければ、"全然購入されていない"。
頼みの綱で"刺され!技術書アワード"に新刊を投稿したけど、発表後のブーストによる購入はほぼ無かった。
前回/前々回は、アワードの後のブーストがあったので今回も期待したのだが、不発に終わった様子。
うーん、今回は刺さらなかったかぁ...
後から印刷とやらかし。
今回のオフラインでは、在庫が少なかった既刊で、「後から印刷」の設定を10部だけ入れていました。
正直、売れるとは思っておらず、他の新刊とかで使う時用の設定の練習(まぁ、売れたら売れたで、それはよし)だったのですが、会場で"1冊"だけ売れてしまいました。
"しまいました"と言うのも変な感じではありますが、正直購入されたときは「(え?(私の本を)後から印刷ででも欲しいのですか?)」と思ってしまったくらいです。
今考えたら、結局売れたのはその1冊だけだったので、既存の見本誌を差し上げればよかったのかな...と思うことも。
そんなわけで、技術書典15の終了後に"後から印刷"の手続きをしたのですが、ちょっと"やらかし"をしちゃいました。
結果、手元に"後から印刷"で刷られた印刷物が届くまで、ドキドキしっぱなしでした。
これについては、別の機会にまとめておこうと考えています。
頒布部数/売上
オフライン:
書籍名 |
頒布部数 |
単価 |
合計 |
備考 |
Livebook超入門(電子+紙) |
10 |
700 |
7,000 |
簡単後払い |
Livebook超入門(電子+紙) |
1 |
700 |
700 |
現金決済 |
会社のテックブログを再開させた顛末、などの話を集めた本(電子+紙) |
2 |
500 |
1,000 |
簡単後払い |
Gleamどうわ(電子+紙) |
2 |
600 |
1,200 |
簡単後払い |
Gleamどうわ(電子+紙) |
1 |
600 |
600 |
現金決済 |
Gleamどうわ(電子+受注生産) |
1 |
600 |
600 |
簡単後払い |
錬金術師見習いエリィと歩むたのしいElixir 〜Elixirへのいざない外伝〜(電子+紙) |
2 |
600 |
1,200 |
簡単後払い |
錬金術師見習いエリィと歩むたのしいElixir 〜Elixirへのいざない外伝〜(電子) |
1 |
400 |
400 |
簡単後払い |
PhoenixLiveViewとNervesをさわるElixirへのいざない(電子+紙) |
1 |
100 |
100 |
簡単後払い |
<小計> |
21 |
- |
12,800 |
- |
オンライン:
Elixirへのいざない ネイティブアプリを錬金しよう(Free版)(電子) |
30 |
0 |
0 |
Livebook超入門(電子) |
6 |
700 |
4,200 |
Livebook超入門(電子+紙) |
4 |
700 |
2,800 |
会社のテックブログを再開させた顛末、などの話を集めた本(電子) |
1 |
500 |
500 |
会社のテックブログを再開させた顛末、などの話を集めた本(電子+紙) |
1 |
700 |
700 |
錬金術師見習いエリィと歩むたのしいElixir 〜Elixirへのいざない外伝〜(電子) |
1 |
400 |
400 |
<小計> |
43 |
- |
8,600 |
まとめ
項目 |
頒布部数 |
合計 |
オフライン小計 |
21 |
12,800 |
オンライン小計 |
43 |
8,600 |
トータル |
64 |
21,400 |
その他:
- 同人誌版Elixirへのいざない(おまけで頒布:8部)
- 支出: 22,000円
- 送料:オンライン上での「電子+紙」本の購入の際に発生する送料「100円」→4*100で、「400円」
- サークル参加費:1,000円
- 新刊の印刷費用(40部):20,600円(内税)
会場移動費などもありますので、"技術書典"だけで見れば、元は取れていないですね。
あと、毎度思うのですが、収支にならない"無料本"のおかげか、頒布部数だけは稼げています。
次回の技術書典は
次回、技術書典16の開催は、2024年5月26日だそうです。
新刊、出せるといいなぁ。
後述する、技書博との兼ね合いもあるし、どうなることやら。
技術書典15のまとめ
前回の技術書典14に続き、今回も"しょっぱい結果"となりました。
単純に頒布数だけでいえば、前回/前々回にあった"刺され!技術書典アワード"の後押し効果が今回はなかったのが要因かな、と言うのがあるのかーと。
技書博9
第9回技術書同人誌博覧会は、"技術"に関する同人誌の即売会である"技術書同人誌博覧会"(通称「技書博」)の9回目の開催となったイベントです。こちらは、オフラインのみの開催で、場所は「大田区産業プラザPiO 大展示ホール*3」でした。
先述の"技術書典"と比べるとサークル/一般参加の人数の面で規模は小さいのですが、一方で参加者が気持ちよく過ごせるような工夫が施されているイベントです。
今回の技書博9で言えば、以下の2点が大きかったですね
- カフェの設置/サークル主にお弁当配布
- 同人誌、商業誌に関しての座談会
カフェの設置/サークル主にお弁当配布
初回開催から知っている方には、技書博と言えばコレ、という感想を持つ人がいそうですね。
諸事情によりしばらくご無沙汰だったカフェ/お弁当配布ですが、今回から復帰しました。
サポーター(スポンサー?)がついたのはやはり大きいですね。
カフェサポーターのテクブレーンさん、ランチサポーターのソシムさんには感謝!
なお、お弁当配布時には、配布されるお弁当の種類が間違っていた、なんてトラブルもありました(笑
自分も間違って配布された側だったので、食べてたらそれはそれでネタにできたんですけどねー。
同人誌、商業誌に関しての座談会
サークル参加者の中には、商業誌で活躍されている方もいらっしゃいます。
そんな方々のコネクションも関係してか、以下の座談会も開催されていました。
- 著者対談「商業誌の魅力・同人誌の魅力」(大澤文孝×増井敏克)
- 編集者座談会「商業誌と技術書の未来」
自分は、サークル参加していたのでながらで聴いていました。
ただ、この手のイベントは方向性的に技術書典では多分今後も実施されないでしょうから、貴重なものだったんじゃないかなーと、ちょっと後悔しています。次回も同じような感じのことやってくれるといいなー。
"売れない(部数が出ない)けど、価値のある本"ってのは、同人/商業に限らず、あるもんなんだぁーと。
まさかの代表不在&ありあき直行便
技書博の代表である"森川さん"(Twitterではariakiさん)が、まさかの病欠となった本イベント。
そんなariakiさんに贈り物をしよう、というので設置された"ありあき直行便"。
「ariakiさんに送りたいものを送りつけてやりましょう」という技書博スタッフさんの発言通りに、自分も今回の新刊をありあき直行便に入れました。
というか、ariakiさん、送られてきたの全部読んだのかな?
打ち上げ
食べ物にはこだわっている(笑)技書博では、公式の打ち上げがありました。
京急蒲田の某お店にて、お寿司/お肉(シュラスコ)が食べ放題でした。
というわけで、たっぷりと"寿司おじさん"や"肉おじさん"をしてきました。
あー、もちろん、同席の人とは会話はしています。
余談ですが、ハッシュタグ「技書博」で食べ物のつぶやきが多かったらしく、食べ物のイベントと勘違いされたという噂が...
次回の技書博は
なお、次回の技書博である「第10回技術書同人誌博覧会」(通称、技書博10)は、2024年5月12日とのこと。
サークル参加申し込み自体はもうしており、「技術書典16」より早い開催となっている。
そんなわけで、次の新刊は技書博10をターゲットに執筆していく感じなりそう。
イベント中の出来事
順番が前後しているような気がしますが、記載しときます。
まず、Elixir関連で繋がりのあった、サークル「香美山社中」のサークル主である@kikuyutaさん、サークル「備中絡繰製作所」の@myasuさん、OkazaKirin.beamの主催者である@pojiro3さんが、サークル参加/売り子としてご参加されていたのでご挨拶。
みなさん、第一線でElixir(やNerves)を触られていたりで、本当にすごい。
なお、@kikuyutaさんの書かれた「理系のための経理入門」は、"理系の目から解釈した経理"という観点で書かれています。
しかも、"同人サークル"を題材にしているので、人によっては非常にわかりやすい「ものとなっております。
gishohaku.dev
techbookfest.org
それと、ちょっと嬉しかったこと。
自分はGleamの時技術同人誌「Gleamどうわ」を頒布おります。
gishohaku.dev
Gleamどうわは技術書典13の時に新刊として執筆したものですが、これまでGleamについて知っている方には購入者の方*4はいらっしゃいませんでした。
ですが、技書博9では、「Gleam本の頒布があったから伺った」と言われた参加者の方がいて、非常に驚き&感激したものです。
残念ながら、この時には物理本のストックがなく電子版のみの頒布となっていたのですが、できれば紙本でお渡ししたかった。
技術書典15のところでも触れていますが、現在は"Gleamどうわ"の在庫がある状態です。
なので、次回のイベントでは、電子版を持っている人には物理本を差し上げる、というのでもいいかなとか考えていたりもします。
(そのぐらい、熱心にGleamのことを気に入っていられるのであれば、ですが。)
頒布部数/売上
書籍名 |
頒布部数 |
単価 |
合計 |
Livebook超入門 |
4 |
700 |
2800 |
Livebook超入門(セット価格) |
2 |
500 |
1,000 |
(商業版)Elixirへのいざない |
2 |
1500 |
3,000 |
会社のテックブログを再開させた顛末、などの話を集めた本 |
4 |
500 |
2,000 |
Gleamどうわ |
1 |
500 |
500 |
<合計> |
13 |
- |
9,300 |
その他:同人誌版Elixirへのいざない(おまけ:3部、フリー頒布:3部)、Livebook超入門(ありあり直行便)
こちらも、しょっぱい結果となりました。
ただ、前回の技書博では頒布数2だったので、それに比べれば幾分マシですね。
商業誌が頒布できたのはよかった。これが売上をブーストしてくれている。
余談
もしも技書博10で"銭湯"ポイ感じのイベントになっていたら、ワイのコメントが影響していた,,,と思いたい(笑
技書博9のまとめ
売上数的には、たいしたものでは無かったのですが、不思議と満足感はあったイベントでした。
多分、技術書典よりも、より一般参加者の方とお話する機会が多かったからかな、と言うのもあります。
また、参加人数(技術書典2,200人に対して、技書博9は2-300人だったはず)やイベントの時間(技術書典10-17時、技書博11-16時)を考えても、技術書典15オフラインの半分くらいの売り上げになったのは、ちょっと凄いのかも、とは思いました。
正直、ここまで部数が出るとは思っていなかったです。前回の頒布数が「2」だったので。
まとめ
と、言うわけで、技術書典15、技書博9のふりかえりをしてみました。
頒布数と売上、内々では整理していましたが、こうやって公開する形になると"部数でていない"のが赤裸々になって、恥ずかしいですね。
自転車操業のようです。
さて、来年2024年(というか、明日)は自分の干支です。
来年も技術同人誌イベントには参加していく予定なので、もう少しアウトプットの機会を増やして、同人誌の内容に加えていきたいなぁとか考えています。
そのためにも、"熱量"を充填させねば。さて、どうやって補充するかなぁー。