ネパール語の書籍をネット検索してみた方「えっ。なんか、良さそうな本が全て夢みたいに高額なんだけど。10,000円…?狂ってる。買ってみて微妙だったら嫌だなぁ。まず何を買えばいいの?」
この記事では、こんな方のお悩みを解決。
人生の約半分を、ネパール語学習とダラダラ共に歩んできて、ひとりで総額いくら使ったか分からない本好きのウニが、あなたにオススメの本をご紹介します。(流動するため金額の情報を消しました。)
長いのでお好きなところからジャンプしてください。
まず何を買えばいいの?
買わなくて良いと思います。最初に買って、そのノリで全部買ってると10万円は軽くこえます。
まず書籍の紹介の前に、図書館の情報をお伝えしますね。
Amazonなどでは高額だったり手に入りづらい本が沢山ありますが、図書館だと無料で借りることがでますので、初心者の方はぜひ図書館を利用してください。
お住まいの都道府県などでの、ざっくりとした本の検索は「カーリルローカル」というサービスがオススメです。
本当に本が手に入らなくて困っている方は、東京に行って下さい。東京には貯蔵数日本一の図書館、「国立国会図書館」があります。国立国会図書館での本の検索は「NDL OLINE」をご利用ください。また、東京に行くのなら「外国語大学附属図書館」にも足を運んでみてくださいな。
話が逸れましたね。それでは、初心者の方へのオススメからはじめます。
ネパール語以前にネパール自体が初心者の方
ネパール初心者基本3点セット
- 地球の歩き方ネパール
- 旅の指さし会話帳ネパール
- 文法本 1冊
旅行ガイドブックで有名な「地球の歩き方シリーズ」のネパール版です。各地域の観光に必要な情報紹介の本なのかな?と思うかもしれませんが、文化だって学べます。巻末にはネパールを紹介するページが、40ページ以上あるんです。(「地理」「歴史」「民族」「建築」「宗教」…そして「旅のネパール語」などなど)
旅行の本ですが、色々な分野のことが手短かに書かれているので、旅行に行かないけどネパールに興味のある初心者の方にも丁度いい本だと思います。オススメです。
サイトもありますので、ご興味のある方は、是非見てみてください。
www.arukikata.co.jp
この本は、凄い本です。指さし会話帳で、単語がグリットで仕切られていて、各セルに「日本語」、「ネパール語」、「カタカナ」、「イラスト」がギュウギュウに書かれている作りになっています。少しゴチャゴチャしているのですが、まったくの無知の状態でも、この本さえ丸暗記していけば、ネパール人とのコミュニケーションは成り立つようになります。(実体験)
そして、勉強が進めば進む程、この指さし会話帳の「語学書籍としての情報量」に気づかされます。
初心者の方は、この本の情報価値に、最初から気づくことはないでしょうが、初心者を抜けたあたりで「この本、凄い!」と気づくはず。
とにかく、一番最初に暗記されるならこの本です。強くオススメします。
カタカタのまま覚えても、発音の傷を負わない唯一の本かな?と思います。
※カタカタではなく早い段階でデバナガリを覚えることを推奨。
3.文法本
ここで紹介する文法本とは
- 「CDエクスプレスネパール」
- 「基礎ネパール語」
- 「面白く学ぶネパール語」(一冊目にはオススメしないので消します)
のことです。基礎文法を今後学ぶ予定の方は予習としてネパール語の文法がどんなものなのか今の段階でチェックすることをオススメしますので、是非手に入れて、次のステージで実際に文法をやり始めたときに「むずっ」と驚かないためにも。先にチラ見しておきましょう。
文法本の情報へジャンプする
基礎ネパール語に関しては、ほぼ同じ内容の最新版が以下のURLから無料で閲覧できますので、是非、ダウンロードしてみてください。
■基礎ネパール語無料ダウンロード
http://repository.tufs.ac.jp/bitstream/10108/81968/1/A214.pdf.PDF
単語やフレーズを覚えたい方
初級
- 旅の指さし会話帳ネパール
- ネパール(絵を見て話せるタビトモ会話)
- アジア語楽紀行ネパール
- SS式すぐに話せる! ネパール語
- ネパール語基礎1500語
正直、旅の指さし会話帳は一番オススメしたい本です。わたしが知る本の中で一番カタカタの表記と発音が一致している本のように感じます。
※ただし、語学学習機能がついているだけで、本来、指で旅行会話のコミュニケーションを行う本のため、様々な時制や人称変化が混在しています。説明は簡易的です。その部分はご理解ください。
デバナガリの発音を学ぶ前ならカタカタ、デバナガリを学んだ後ならばデバナガリで
単語やフレーズを覚えるように活用してみてはどうでしょうか。
動詞が語幹のタイプ別に分かれていたり、人称代名詞の説明がやたら丁寧だったり、指さし旅行本なのに、人知れず文法勉強のサポート機能がついているところがこの本の面白いところです。
本編:約1,570フレーズ(単語)←ウニ調べ
巻末単語集:3,000単語以上
このタビトモ会話帳も指さし会話帳と同じ作りで絵を見ながら会話が出来る本です。
指さし会話帳がオール「手書き」なのに対し、タビトモは「フォント」という違いがあります。また、指さしと比べて、食べ物の単語に強いです。(食べ物の写真も載っている)また巻末には日本文化をネパール語で紹介するページがあります。指さし会話帳よりもフレーズが長いものが多いので、指さし会話帳よりも、ほんの少し上級者向け…?「手書き文字」と「フォント文字」の差を確認するためにも、両方買うことをオススメします。ちなみに、巻末の文法講座の文字と読み方の表が、どこよりも分かりやすいです。
(カタカタとデバナガリの誤字が目立ちますので、辞書替わりに使うのには向いてないかも?)
2008年にNHKで放送されていたネパール語講座のテキストです。
初心者向けに単語やフレーズ,文法が変わりやすく説明されている本です。
是非、読んで欲しいのですが、タイトルリンクから、Amazonのページを見ていただいたら分かる通り絶版で、NHKで放送された番組の動画もありません。監修者で著者の野津治仁先生の初級向けクラスで教材として利用されています。図書館などで探してみてください。
テーマごとに簡単な単語やフレーズが紹介されている本です。
見開き1ページで完結します。左ページ最初にネパール語、右ページにに本が入ります。似てるけどちょっと表現が違う自然なフレーズが紹介されます。サラッと単語の説明があるのですが、その文章が簡潔で分かりやすいです。バリエーションとして楽しめます。別売りのCDを是非活用してみてください。
鳥羽 季義さんの元祖単語集です。先述の指さし会話帳やタビトモにある単語と重複するため、既にいずれかの単語本を覚えてしまった方には物足りないかもしれませんが、綺麗に分類訳され、間隔広めに並んでいる、わかりやすい単語帳です。
中級(デバナガリが読める方)
ネパール語の本格的な辞書の執筆者、三枝 礼子さんの会話本です。基本的な文法や単語を覚えた方は、是非チャレンジしてみてください。この本は最強だと言われています。(三枝礼子さんの著書は最強なものが多い←ウニしらべ)カセットテープには音声が入っていて、スピードもかなり自然。中級者にピッタリかと思います。
上級(ネパールの文化を学ばれてる方)
現代ネパール名詩選、ネパール短編小説選集
ネパールの歴史、文学の研究者佐伯和彦さんの著書で、学校の教科書みたいな仕様になっています。ネパール語で本文が書かれていて、日本語と解説が載っています。
日常会話では使わない単語や言い回しが多いので初心者が読むと混乱すると思いますが、信頼できる方なのでオススメです。(豆知識:佐伯さんはもともと密教ヨーガ行の研究者の方で、サンスクリット語を始めとして、ヒンディー語、ネパール語を学ばれている方です。佐伯さんの著書のネパール語のカタカナは「サンスクリット的な発音」になっていますのでご注意ください。)
基礎文法を学びたい方
文法本に挑戦中の初心者
「えっ。まったく分からん。」「これ、独学は無理ゲーなんじゃ?」
「まず手に入れるべき文法本」を最低1冊、「副本として文法の理解に役立つ本」を数冊用意し、「まず手に入れるべき文法本」の1冊を進めていきながら、徐々に副本を増やしていくのが一番楽かな。と思うので紹介しますね。
また、本の途中から読むと、聞いたこともない文法用語やネパール語の単語が出てくるので、前から進めることをお勧めします。なお、各書の冒頭に出てくる「文字と読み方」を飛ばすと「積む」仕様になっていますのでご注意ください。
まず手に入れるべき文法本
- CDエクスプレスネパール語
- 基礎ネパール語
- その他
ネパール語通訳・翻訳家である野津治仁さんが執筆された文法本です。この本の倒し方について、記事を書きましたので詳しくはそちらをご覧ください。基礎ネパール語よりもまだ薄いです。しかしこちらも難しい…。ウニのオススメの本です。
(良い本なのですが難しいので副本として別の文法本を参照したり、分からない言葉はGoogle検索してください。)
nepal55.hatenablog.com
言語学者石井溥さんが執筆された文法本です。各国の専門書の情報を集めた日本で最初の本格的なネパール語文法本になっていてネパール語を学習者を名乗るほとんどの方が持っています。(ただし難しいので副本として別の文法本を参照したり、分からない言葉はGoogle検索してください。)
豆知識(無料のPDF情報あり):
石井先生が1997年~2001年に所長を務められていた東京外国語大学の「共同利用・共同研究拠点アジア・アフリカ言語文化研究所」(通称「AA研」)では石井先生による研修が以下の年に行われました。
AA研 各言語研修の記録より
1980年に初めて開催された「言語研修」で作成された手書きののテキストが、ご紹介した「基礎ネパール語」の元になっているようです。
※ちなみに、1992年の研修でのテキストはネット上で見ることができます。印刷可能なPDFなので印刷して活用してみてください。「1992年のテキスト」
3.その他
1,か2.を手に入れられた方におすすめなのが「面白く学ぶネパール語」です。
この本は、基礎ネパール語(=CDエクスプレス)の内容を分かりやすく、簡単に説明している本で、入門書にピッタリです。CDもついているし定価で購入できます。表なども見やすく本当に分かりやすい構成で、楽しく文法を学ぶことができます。また、記憶や定着への配慮が施されているので、非常に読みやすいです。
なので、一番におすすめしたいような構成なのですが・・・。カタカナの表記が、文字と読み方を理解していない人に誤解を与えかねないものになっているので、このようなオススメの仕方になりました。
デバナガリのルールを理解されている方、またはCDを聴くから、カタカナには引っ張られないぞ!という方はしょっぱなに読んでみてください。(豆知識:著者の山形洋一さんは石井さんの義弟だそうです。あとがきより)
副本として文法の理解に役立つ本
- 面白く学ぶネパール語(※デバナガリの発音を覚えてから)
- 旅の指さし会話帳ネパール
- ネパール 絵を見て話せるタビトモ会話
- 日本語音声学のしくみ
- 日本語音声学入門
- ネパール こんなとき何て言う?
文法本を噛み砕いてシンプルに説明しています。文法本の読解に苦労されているとき、同じ項目の説明を読んでみてください。「なるほど、こういうことか。」と理解できるでしょう。また、理解したあとのど忘れ時にも役にたつので便利です。ただしカタカナ表記にすこし難があるのでご注意ください。
動詞のページや巻末の文法説明の部分が地味に文法本の理解に役立ちます。著者が文法の専門家の方なので、指さし会話帳でありながら文法学習者をサポートするような機能がついています。
巻末のおまけにある「文字と発音」の説明が簡潔で分かりやすいのでおすすめです。文章が綺麗にまとまっていてシンプルなので、是非ご参照ください。
文字と発音の理解に役立ちました。もしパソコンで検索するのが得意な方は、分からない単語「軟口蓋」とか「調音点」、「破裂音」など検索してみても同じ情報が得られるかもしれません。文法本の「発音」の説明では、ネパール語の発音だけにフォーカスして解説しているので、初心者にとって取っつきにくい内容になっていると感じます。ですので、「発音」とはなんなのか。全体を優しく説明してくれる書籍を数冊読むことで、楽にネパール語の発音を理解することができます。お勧めします。この本はわたしが一冊目に選んだ本です。他の本でも良いと思います。
文字と発音の理解に役立ちました。もしパソコンで検索するのが得意な方は、分からない単語「軟口蓋」とか「調音点」、「破裂音」など検索してみても同じ情報が得られるかもしれません。文法本の「発音」の説明では、ネパール語の発音だけにフォーカスして解説しているので、初心者にとって取っつきにくい内容になっていると感じます。ですので、「発音」とはなんなのか。全体を優しく説明してくれる書籍を数冊読むことで、楽にネパール語の発音を理解することができます。お勧めします。この本はわたしが二冊目に選んだ本です。(必要ない後半の部分は読み飛ばしました。)他の本でも良いと思います。
ネパール人の配偶者を持つネパールに移住した日本人女性が、ネパール語やネパールの文化を易しく解説している本です。文字サイズは大きめで、気分転換になるので、ぜひ読んでみてください。特にネパール人の恋人や配偶者を持っている方には良いかもしれません。ただし著者は専門家ではありません。参考書籍は基本的にこのページに載っているものなので、すでに文法本を何周かしている方にはすこし物足りないかもしれません。
迷ったらこれ!オススメの辞書
内容に誤りがあった場合、学習者が痛い目にあうのが辞書です。名指しはしませんが、わたしはしょっぱなに購入した辞書が使い物にならないもので少し苦労しました。
- ネパール語辞典
- 日本語ネパール語辞典
- UNOES オンライン辞書
- ネパール語大辞典(नेपाली बृहत शब्दकोश)
三枝礼子さん編著のネパール語の本格的な辞書です。ネパール語から日本語を引くことができます。校正の段階で、言語学者で基礎ネパール語の著者 石井溥さんや、ネパール語通訳・翻訳者でCDエクスプレスネパールの著者 野津治仁さんが関わられている上、ネパール語大辞典(नेपाली बृहत शब्दकोश)を主要参考文献して作られた信頼できる辞書です。巻末には文法学習に必要な活用表や、四季、曜日などの表がついています。辞書を手に入れたい。ネパール語を学びたい。と考えられる方にオススメの辞書です。辞書選びをしくじると面倒なことになるので、変なものを買うならネパール語辞典を手に入れてください。
この辞典の海賊版(オレンジ色)を持っているご友人が居る方は、どこで手に入れたか聞いてみてください。メルカリに売っていないかも確認してみてください。
三枝礼子さん編著の日本語からネパール語を引けるネパール語辞書です。日本語からネパール語を引くことができます。先述のネパール語辞典(ネ➡日)が販売後、(日➡ネ)に反転したものなので、この辞書を購入する前にネパール語辞典を購入することを個人的にお勧めします。他の日➡ネ辞典に比べて高品質なのでセットでオススメしましたが、「日➡ネ辞典」自体が少々使いづらいと感じますので、この次に紹介するUNOESのオンライン辞書か、アプリで代用しても問題ないかと思います。(なんせ高いので)
この辞典の海賊版(緑色)を持っているご友人が居る方は、どこで手に入れたか聞いてみてください。メルカリに売っていないかも確認してみてください。
日本人が運営するネパール政府認定のオンラインビジネスの会社UNOESが開発したオンライン辞書です。この辞書のいいところは、例文の多さ。そして検索が出来る点、そしてアップデートされる点です。無料で利用することができますので、是非ブックマークをして活用してみてください。ただし、現時点では、まだ不便なところもありますのでご注意ください。また、有料で、スマートフォン用のアプリもあり、オフラインでも検索することができます。
同サイトのトラブルシューティングの記事などネパール人と働く方へのアドバイスの記事が面白いので是非読んでみてください。
unoes.net
ネパール単語のほとんどすべてを網羅している(らしい)ネパール語の大辞典です。ネパール語でネパール語の意味を調べることができます。三枝礼子さんのネパール語辞典の主要参考書籍でもあり、プロも利用しています。ハードカバーされた本がネパールの本屋さんで購入できすが、PDFを無料でダウンロードすることもできます。
三枝礼子さんの辞書を深堀りしたいときや、ネパールの方にネパール語を伝えたいときに、活用されてみてはいかがでしょうか。
■無料ダウンロード
https://ia802701.us.archive.org/23/items/Nepalibrihatsabdakos-pragyapratisthan-7thedition_1UploadedBy/Nepalibrihatsabdakos-pragyapratisthan-7thedition_1UploadedByKirandhakal.blogspot.com.pdf
文化を学びたい方
ネパール語を学ぶ上で欠かせない文化(宗教や考え方、常識)の学習。ここではウニのオススメの本を紹介します。
ネパール全体の伝統や文化を学ぶ
- もっと知りたいネパール
- 暮らしが分かるアジア読本ネパール
- ネパールを知るための60章 エリア・スタディーズ
- ナソ・忘れ形見
古い本なのですが、各テーマ専門家たちが解説をしています。どちらも、石井溥先生編集です。ネパールが学べることは勿論ですが、先述した本の著者、三枝礼子さんや、野津治仁さん、佐伯和彦さん、鳥羽季義さんなどの、専門分野を知ることが出来て面白いのでオススメです。
こちらもネパールを学ぶための本で、先述の2冊よりもテーマが多いので個人的に少し読みづらい感じはしますが、この本も情報量が多くて面白い本です。2000年に出版された本ですが2020年5月に最新版が発売されます。是非チェックしてみてください。
野津治仁さんが訳・注のネパールの近代短編小説集なのですが、「注釈」の細かさが凄まじく、ヒンドゥー文化や価値観などがよく伝わってきます。現代のネパール人の親世代の考え方や村の生活が学べると共に、現代ネパール短編小説の基盤を作ったと言われるネパール人作家グルプラサッド・マイナリの短編小説全てを日本語で読むことができますので、是非チェックしてみてください。
ja.wikipedia.org
読みたい本が手に入らない方
図書館の活用
冒頭にも書きましたが、ネパール語関係の本は需要が少ないため絶版になり勝ちで基本的に本が手に入りづらいです。そういう時はまず、地域の図書館を調べて見てください。ぶっつけ本番で大きい図書館に足を運ぶのではなく、一度ネットで本を探してみてから行くのがオススメです。
ネットでの図書検索はこちらのサービスがおすすめです。カーリルローカル
※日本全ての図書館と繋がっている訳ではないようなので簡易的な検索だと思ってください。
お住まいの地域の図書館にない場合
1.貸してくれる人に借りてコピーする
貸してくれる人と出会えたらラッキーですよね。では、まず、一緒に、貸してくれる人と出会う方法を考えましょう。
提案ですが、例えば、あなたが地方に住んでいる場合、受講料に加えて交通費はかかりますが、都市で開催される何かしらのネパール語の講座に参加されてみるのはいかがでしょうか。
その辺のネパール料理屋に行って、レアな本を持っている人と出会うよりも高い確率で、貸してくれる人と出会えるはずです。
欲しい本を持っている人と出会ったら、「何でもするのでコピーさせてください!」とお願いしてみるのはどうでしょうか。いや…無理があるか。
すみません。読み飛ばしてください!
2.アジア図書館を利用する
大阪にあるアジア図書館(http://www.asian-library-osaka.org/)はご存知ですか。
50万冊の本を貯蔵している小さな民間のアジア専門図書館です。
この図書館では「遠隔地貸出し」サービスを行っているため、地方の方でも本を借りることができるようです。「遠隔地貸出し」について、詳しくは以下のウェブページをご確認ください。
http://www.asian-library-osaka.org/library/#libmenu
(アジア図書館の豆知識:ネパール全史の著者佐伯和彦さんのネパール関連の書籍がご本人のお名前で全て寄贈されていることを確認済み。)
3.日本一の貯蔵数の図書館「国立国会図書館」に行く
どうしても読みたい本が手に入らないときに行くのは東京です。
日本一の貯蔵数を誇る「国立国会図書館」に行ってみてください。
地元の大きな図書館で中途半端に書籍を集めるのであれば、一度東京に行って、ほぼ揃っている図書館へ行くことをオススメします。検索は「NDL OLINE」から。
4.外国語大学附属図書館に行く
こちらは3のついでのご提案なのですが、東京には、東京外国語大学があります。そして、その中には「共同利用・共同研究拠点アジア・アフリカ言語文化研究所」(通称「AA研」)という場所があります。
ネパールがお好きで本を読まれる方ならば、石井溥先生のお名前と、「アジア・アフリカ言語文化研究所」という響きは見覚えがあるかもしれません。
そんなアジア・アフリカ言語文化研究所では、毎年、学科にない言語のテキストを作り「言語研修」という名称で一般の人に言語を教える研修を行っていたそうです。
そしてネパール語関連だと石井先生によって以下の年に研修が行われたようです。
AA研 各言語研修の記録より
1980年に初めて開催された「言語研修」で作成された手書きののテキストが、現在の我々の数少ない参考書「基礎ネパール語」の元になっているようです。
このひと夏の研修があったから、わたしたちはネパール語を学べているんですね。石井溥先生万歳\(-o-)/
※ちなみに、1992年の研修でのテキストはネット上で見ることができます。印刷可能なPDFなので印刷して活用してみてください。「1992年のテキスト」
つまり、東京外国語大学はネパール語のメッカ。販売されていないネパール語の学術書などが見れるので外国語大学附属図書館へも行くことを東京ついでにオススメします。
貸出は行っていませんが、AA研の資料も閲覧可能です。複製も白黒:10円/枚・カラー:50円/枚で可能みたいです。(館内マナーやご利用案内PDF)
コピーした紙よりも本が良い!
わがままなあなた
「めくり辛くて内容が入ってこない。」 「本がいい!」「今何ページだか分からなくなるのが嫌だ。」
お気持ち分かります!コピー用紙って覚えにくいですよね。でも大丈夫!案があります。それはズバリ「製本してみる」です。
以下のような卓上製本機で、本をとじるのはどうでしょうか。手間はかかるけど、逆に愛着が沸くかもしれませんよ。
▼いま調べて一番安かった製本機(2020/02)
www.amazon.co.jp
コピーした紙よりも本が良い場合(製本も嫌だ)
Amazonやメルカリに行くと中古で購入できます。頻繁にチェックしてみてください。たまに値段が下がるときがあります。
中古よりも新品が良い場合
わがままなあなた
「なんか気持ち悪い」「誰がどう使ったか分からない物に触れたくない」「汚れたものに何故お金を払って購入しなくてはならないのか理解できない」
分かります。ウニもです。生理的に気持ち悪いのは分かります。でも無いものは仕方がありません。我慢して中古やコピーで勉強して、ネパール語を学んで、ネパールの良さやネパール語の面白さを広めていきましょう。需要を作っていきましょう。そしたら本も販売されるはずです。
おわり
いかがでしたか?この記事では、書籍の情報を共有しましたが、様々な方法で学習できますので、またの機会にご紹介したいと思います。
個人的な情報なので偏りがあります。あしからず。それでは、失礼します。