あの頃ラブベリに狂っていた女児達が
アケマス筐体を目にしていた可能性について
【いにしえの記憶】
幼稚園児
友達はじいさまのみ
よその田んぼに基地をおっ立て
打製石器を作り草を擂り潰す
家では図鑑を読むか
コピー用紙を切り貼りする生活が
突然DSLiteの登場で
ゲームに傾倒 といいつつ実はアドバンスも所持
ママとゲーセンに通っては諭吉を溶かし続けたので
箱入りカルパスなどのお菓子が山ほど家にあった
並んでコンビニに貼られていたことから
同時上映なんかと思ってた
小学一年生
突然ママが渡り蟹に傾倒し
連日深夜まで海にいる生活
夜型児童が爆誕し深夜アニメリアタイの素養を培う
ゲーム傾倒も相変わらず二人で夜中まで延々プレイ
恐ろしいまでの怪我しやすさで
腕や足の骨折を繰り返したのち
バレンタインにはキャラメルで消えない傷を負う
お茶犬の大冒険2に
入院時代の夜全てをつぎ込み
延々とBGMを聴いていた アダブラ国はいいぞ
初めてオール国に来てBGMに
これまで平定した全ての国々の
要素が詰まっていると気づいた
その時の感動は図り知れず
今でもゲームはシナリオよりも何よりも
BGMばかり聴いている
n回目のなのはStSとどれみ鑑賞
郷愁が胸郭を開き息を助くるが如し
心安らかに深夜更けゆき朝がくる
夢を見る
素晴らしい男達との夢を見る
歪まずたゆまず
ただ一途に愛され離れることのない
約束された夢を見る
この世に物語のありしかを
存在しない夢を見る
存在する可能性に夢を見る
今日も眠れず限界出勤
本を先んじて用意しようとする
触れてかなしみを滲ませ
紙ごと喰らわんが
両手を合わせて己の事務に祈るべし
小説の必要なさは
夢を見る必要のない人へ
可能性を知らずに生きられる人へ
香月日輪を子供のときから愛読していた
バースともいうべき世界観の繋がりがあり
その中でも
桜大の不思議の森
という一冊独立した話があり
+黒沼というホラー短編集に断章がひとつ
その世界観と
全く関係のない
予言村シリーズを繋げて読んでいた頃
人間の条件と星の数ほどの選択
物語は可能性の展示
同じ条件を持つ/同じ選択をした
他人が世界線を共有することもある
ひとが何考えてるかわからない
不安を生むとき
物語 もしくは本そのものという
実際する人間が
考えているかもしれないことが
手元にあり
私と共に生きる
ということに
すこし救われたような気がしないでもない
ムーミンの話のことを
小動物を観察するように読む
といった解説(どこかにあった)
と、
言葉は草花といった話を合わせて
虫めがねのような気持ちで
本を読もう読もうと言うが
ゲームばかりしている気がする
スマホばかり触っている気がする
ので、
中毒症状は間違いない
眠れ
読みたい本は手元にあるのに
新刊情報を必死に追い
逆に手元にある本を読みたくなる
といった感じで、
河出文庫古典コレクションの
源氏と枕草子と更級を引き出してきた
文庫とは素晴らしいな
ブックカバーを付けるまではなんとか
読むまで持ち込む前に寝ろ
寝ろ 寝ろ 寝ろ